| 研究テーマ | 統計多様体の微分幾何学的研究とベクトル空間内の曲線と曲面の幾何学 |
| 研究分野 | 微分幾何学 |
| キーワード | 部分多様体, 統計構造, アファインはめ込み, 接続 |
| 居室 | 理学部4号館 4-406 |
| 研究テーマ | 統計多様体の微分幾何学的研究とベクトル空間内の曲線と曲面の幾何学 |
| 研究分野 | 微分幾何学 |
| キーワード | 部分多様体, 統計構造, アファインはめ込み, 接続 |
| 居室 | 理学部4号館 4-406 |

統計多様体の微分幾何学を研究しています。良く知られているリーマン幾何学の描く世界は、大雑把に言うと、空間を表現するために、曲線に対して、長さの概念(リーマン計量)から、「まっすぐ」という概念(接続、レビチビタ接続)を導きます。言い直すと、接続がリーマン計量に完全に支配されている世界がリーマン幾何学です。この二つがもっと対等な立場に立ったら、世界がどう見えてくるのかを探るのが、統計多様体の幾何学です。このように土台をひとつと設定しない場合、今までの価値基準では評価できないものに直面します。新たな発想で「美しいずれ」を見出したいと思います。


きっかけとは言えませんが、大学院生時代に多くの素晴らしい数学者と出会えたのが理由にあると思います。もし一人だけを見て、「研究者になるには〇〇先生のようなすごい人でなければいけない」と思いこんでいたら、職業としての研究者はあきらめていたかもしれません。魅力的な先達にはいろいろなタイプがあること(すごさが一人一人違うこと)を知って、自分のどこかにももしかすると少しは数学の研究の進展に貢献できる部分があるはず、とおおらかに考えることができました。

新しい価値観を提案してゆくことです。すでに定まった、すなわちすでに広く認められている価値基準に従った成果を増やしてゆくことは、有能な人やものにお任せしてもよいように感じています。科学や芸術は、それが人の深い部分から発せられたものなのか、本当に新しいことなのか、が重要になるはずです。